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ミスター・カエル

Author:ミスター・カエル
暇な時、ものっすごい暇な時に、チラ見する感じで見始めて、最後はガン見してるみたいな。結局は変態と同じじゃねーか。という感じで見てくれればいいかと思います。

遊び半分なブログ。

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ラスボス倒しちゃったーっ

世界は邪悪な魔王率いる魔物達によって、悪に支配されたわけだが、

そこへ1人の青年が勇者として立ち上がり、島へ島へと渡り継ぎ、次々と悪をなぎ倒していたという・・・。


そして、俺はその魔王の手下で悪の1人として、主に諜報員やスパイとして活動していた。

そんな俺が、なんとあのラスボスである魔王を倒してしまったのだ。


それは、そろそろ勇者が魔王の居るこの島にやって来るという報せを魔王にした時のことだった。

魔王は、俺に島に到着した勇者をまず向かい打て(魔王脚本・演出による)見せ場を作れというのだ。

俺は、それはちょっと待ってください、と反論の意を唱えた。

今まで諜報員として散々、魔王に危ない要求やむちゃぶりに虐げられて来たことが思い出されて来たのだ。

勇者に見つかり、ズタズタに殺されかけたところを、必死で逃げ出した事もあった。

そして怒りが芽生えていた俺は、魔王と口論になり、揉み合いにもなった。

カッとなっていた俺は、魔王が呆れたように後ろを見せ歩き出した、その瞬間、

近くにあった花瓶を手に取り、魔王の頭に思い切り打ち付けたのだ。

ガシャン!という花瓶の割れる音と共に、魔王はその場に倒れこみ、赤い血を流して死んでしまった。

「こ・・殺しちまった・・」、魔王をサスペンスドラマのような倒し方をしてしまったのだ。

こんな簡単に死ぬとは思わなかった・・。打ち所が悪かったのだろうか・・・。


すると、急に外から大勢の魔物達の雄叫びが聞こえた。

勇者が来たのだ・・・!闘いが始まってしまった。

しかし、これまでの経緯から行くと、外に居る魔物達じゃ無理だろう。勇者の強さは今やピークに達している。

そして魔王の居るこの部屋にも来る・・・。死んでるけど。

どうしよう・・・。とりあえず、この魔王はどこかに隠さなくては・・・!

俺はとっさに近くのタンスの中に魔王を隠し、血痕は残さず、花瓶についた指紋も拭き取った。

そして、窓から逃げ出そうした時、急に部屋のドアが破られ、誰かが入ってきた。

『魔王、出て来い!』

もう、勇者が来ちゃった!?

早過ぎないか・・・?なぜだ・・?外では、まだ戦いに明け暮れる音が鳴り響いてるじゃない。

まさか、他の仲間が「ここは俺に任せて、先に行け!」パターン!?何で、そんなに急ぐ必要があるんだ!?

『貴様が魔王か!』

ええ!?俺!? 

そうか・・魔王の部屋には今、俺1人しか居ないんだ・・。魔王はタンスに仕舞っちゃったし・・。

しかし、こんな諜報員に遣われるような地味な俺に、魔王の品格あるか!?

今ですら、窓に手をかけて、勇者に尻向けてる体勢だ。

「・・そうだが」

とりあえず何か言わないと、という空気に、俺はそう口走っていた。

俺も悪を走る者。その誰もが頂点である魔王という立場に憧れは抱くはずだ。

だから「もしかして、魔王ですか?」と間違えられれば、そこで優越感に浸ってしまい、「はい」と答えてしまうのも無理はない。

しかし、勇者は魔王とわかった瞬間、戦闘の目に変わり、その場に静かな緊張が走った。

俺みたいな偽装魔王に緊張されても困るのだが、しかし、どうすれば・・。

俺に攻撃能力なんてものは具わっておらず、空を飛ぶことぐらいしかできない。

だが、ここは密室で屋根があるため、何の意味も無い。

それに一歩でも動けば、闘いの火蓋が切って落とされそうだ・・・。

俺は不意に両手を前に出し、「ちょっとタンマ」というジェスチャーを勇者に送った。

ここは話し合いで解決させようという手段を取ったのだ。


そして俺は勇者に思いの丈を語った。

「どんな魔物でも見付けるなり悪と見なし、斬りつけて来た。そして人々からの感謝と経験値をほしいいままにして来ただろう。

だが、それは弱い者いじめになってないだろうか?

たしかに俺達、悪も非力な人間達を無闇に襲い、金品をも奪ってきた。だが、それは正々堂々と悪と名乗っている。

しかし、お前が斬ってきた魔物達、1人1人のすべてを知ってるだろうか!?

その魔物達の辛い過去、性分、環境などによって、こうならざるおえなかったのではなだろうか!?

そして俺達、悪の悪い事ばかりをピックアップし過ぎてやしないか!?それでけに目を留めてないだろうか!?

お前達、人間もそうだ。拾い集めてみれば、悪い所もたくさんあるはずだ。

俺達、魔物がすべて居なくなったとしても「悪」は無くなるだろうか?

そう、俺達「悪」という存在があるからこそ、人間はみな仲間意識が強まり、共に協力しあい、

「正義」という名の、小さな幸せが生まれるのではないだろうか!?

そして、悪を退治する事で、お前達も光る事が出来てるわけだ。

幸せを手にする為には、不幸せを伴わなければならないのだ。

それを俺達、魔物が「悪」という役を買っているのではないだろうか!?

どうだ、勇者!?」


『問答無用!!』


グァァァァァーーー!!



そして、世界に平和がもたらされた。
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